ロボットの活動領域の広がり

ロボットの活動領域の広がり

 

実用的なロボットは製造業向けの産業用ロボットとして発達してきました。

 

しかし徐々に用途が拡大し、機能が多様化していくにつれ「工場以外でも活用できないか」という発想が生まれてきます。

 

併行して産業用ロボット以外の分野でもRT(ロボット・テクノロジー)の研究や開発が進みました。

 

そして、そこで生まれた技術の一部も実用化されていきます。

 

家庭で使われ始めるようになった掃除口ポットはその一例でしょう。

 

このように2つの潮流によって進歩してきたロボットですが、今後、さらなる用途の拡大が期待できるなか、「産業用ロボット/非産業用ロボット(サービスロボット)」という分類は意味をなさなくなってきているようになってきています。

 

なぜなら、すでに両方の技術を融合させたロボットがいくつも生まれているからです。

 

そして最近ではロボット以外の自動システムとの区分けも曖昧になりつつあります。

 

そんな変化を如実に感じられるのが自動倉庫でしょう。

 

物流センタFにおける人出荷作業の機械化は産業用ロボットが登場する前の1950年代から進められ、やがてリフトやコンベアを完全にコンピュー夕で動かす無人倉庫として完成します。

 

これは事実上「倉庫を丸ごとロボット化する試み」であるものの、手掛けたのが物流システムのメーカーであったことからロボット開発とは別の動きでした。

 

しかし最近ではアーム式や直角座標式のロボットを組み合わせて倉庫の自動化を進めるケースや、自走式のロボットが倉庫内を駆け回りながら入出荷作業をするケースもあり、物流システムとロボットの区別はますますつけにくくなっています。

 

もっとも、これは当然の話で、ロボットは常に新しい技術を貪欲に呑み込みながら形を変えて進化していくものです。

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