原発所内で調査や除染作業

事故後の原発所内で調査や除染作業に活躍

 

原発所内で調査や除染作業に活躍

 

原発所内で働くロボットというのは、もともと、発電所内の人が立ち入ることのできないエリアで運転やメンテナンスに必要な作業を行うマニピュレータ型の口ポットのことを指していました。

 

2011年の福島第一原子力発電所の事故以降は炉内の安定化や除染、さらには今後の廃炉に向けた作業を行う遠隔操作式のロボットを主に指すようになりました。

 

作業は地下階部分と1階以上とで大きく異なり、地下階では漏洩水に関する調査が中心です。

 

このため格納容器の下部外面や建屋壁面の貫通部などを調べるクローフ式の自走ロボットが導入されました。

 

また調査区域を広げる目的から水上を移動できるボート式ロボットや、多くの管が配置されているところまで入り込める4足歩行ロボットといった画期的な機種まで投入されています。

 

一方、地上フロアでは調査に加えて除染活動が行われており、導入されるロボットもさまざまです。

 

たとえば研磨材を圧縮空気で吹き付けてから粉塵を回収する吸引・ブラスト除染ロボットや、水の代わりにドライアイスの粉末で洗浄するドライアイスブラスト除染ロボット、さらにはIで紹介した双腕ロボット「アスタコ」も瓦礦除去に活躍しています。

 

なお事故直後の内部調査において米国アイロボット社の軍用ロボットを採用されたことから「日本のロボットは負けているのでは?]と勘ぐる人がいました。

 

しかし、そのときは適用する作業に近い分野で実績のある機種を最初に選んだだけで、すぐー日本製の
Quinceも投入されていますし、先ほど紹介した作業用ロボットの多くは日本のメーカーが開発したものです。

 

国内で原発事故を想定したロボット開発があまり行われていなかったのは事実ですが、今では日本の技術が充分、期待に応えているのです。

page top