ロボットアームから月面探査車

宇宙ステーションの宇宙ロボット

 

宇宙ステーションのロボットアームから月面探査車

 

ロケットや人工衛星、さまざまな探査システムなどの宇宙機器は、有人のものを除けばすべて遠隔操作か自律制御によって動作させるしかなく、実質的にはロボットの一種といえます。

 

しかし一般に宇宙ロボットという場合には、スペースシャトルや宇宙ステーションに搭載されたアーム型のマニピュレータや月面あるいは火星探査車などのことを指すようです。

 

宇宙ロボットは、ほぼ真空という過酷な宇宙空間にも耐えなければなりません。

 

特に問題になるのは潤滑油で、通常のオイルでは蒸発してしまうため、粘性の強いグリース状のものや固体潤滑剤を使うなど、トライボロジーに関する高度な技術が必要です。

 

また地球周回軌道を回る人工衛星では最高200℃から最低マイナス150℃までの大きな温度差や大量に降り注ぐ放射線に耐える強靱さをもっていることが条件であり、設計思想は地上のものとはまったくことなります。

 

もう1つ、有人宇宙船に搭載されるロボットでは安全対策も非常に厳しくなります。

 

なぜなら、宇宙空間では機器類のちょつとした衝突が重大事故につながりかねないからで、このため乗組員がマニピュレータの操作を誤つでも絶対に暴走しないように何重もの保安システムを構築しているのです。

 

宇宙ロボットといえば旧ソ連やロシア、米国のものが有名です。
日本も国際宇宙ステーション(ISS)では「きばう」と名付けた宇宙実験棟を提供しており、ここには船外でさまざまな作業を行うための装置がついています。

 

たとえばロボットアームは大小2つあり、日本の宇宙補給機HTV(こうのとり)のドッキングにも使われました。

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では将来に向けて月面探査車ルナローバの研究・開発も進めており、この分野でも高い技術を確立していこうとしています。

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