少しの違和感に不気昧さを感じる

「ロボット」か「人間」か、区別がつかなくなる 

 

ロボットの見た目や動きが人間に似てくるにつれて、人間はそのロボットに親しみを感じるようになるといいます。

 

単腕のマニピュレータよりも双腕のマニピュレータの方が「人間っぽく」感じられますし、人間と同じ2本の腕と2本脚のヒューマノイドは子どもたちに大人気です。

 

しかし,ロボットをさらに人間に似せていくと、ある段階から急に親近感ではなく不気昧さを感じるようになるという、「不気味の谷」現象と名づけられた考えが1970年に提唱されました。

 

たとえばドラマや映画で、ロボットやアンドロイド役の俳優が役作りのために一切、瞬きをしない、ということがあります。

 

実際には生身の人間が演じているのに、それだけのことで違和感や不気味さを覚え、人間ではなくロボッド・アンドロイドに見えてくるのです。

 

人間に近いがゆえに少しの違和感が際立ってしまうのです。

 

セラピーロボットがアザラシという日常生活ではます触れ合うことがない動物を採用しているのも、
イヌやネコなどの身近な動物型ロボットでは嗚き声やしぐさなどに本物の動物とちょっとでも違いがあると、人間に大きな違和感を与えてしまうからだそうです。

 

この「不気味の谷」を乗り越える、見た目も動きもすべて人間とそっくりなロボットは果たして誕生するのでしょうか?

 

そして、そんな「人間そっくりjのロボットが誕生したら、ロボットと私たち人間との違いは、どこにあることになるのか?

 

いま、目の前を通り過ぎたヒトが「ロボット」か「人間」か、その区別がつかなくなる日がいすれ来るかもしれません。

 

不気味の谷:森政弘氏が、小松左京、吉田夏彦らとともに、1970年エッソ・スタンダード石油の広報誌「energy」誌上に発表した。2005年頃から欧米で注目を浴びるようになった。

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