AI(人工知能)に脅かされる職種

AI(人口知能)に脅かされる職種

 

急激に進化するAIに対しては、雇用破壊の懸念も聞かれます。

 

たとえばマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツは、
2014年3月に米シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ・インスティチュート」主催の講演会で、こう述べています。

 

「AIによる雇用の侵食は、『運転手』『ウェイター』『看護師』等々、さまざまな職種に広がろうとしている。いまから20年後、現在の労働者が持っている各種職能への需要は大幅に低下しているだろう。しかし(現時点で)人々はそれに全く関心を寄せていないように思われる」

 

 

ビル・ゲイツは2001年、

 

「これからのAIはベイズ理論によって完全に生まれ変わる」と予言しました。

 

学界からも、同様の声が上がっています。

 

たとえば英オックスフォード大学の研究者、カール・フレイとマイケル・オズボーンの両博士が2013年9月に発表した「雇用の未来:、私たちの仕事はどこまでコンピュータに奪われるか?」という論文です。

 

この論文のポイントは今後、AIを搭載したコンピュータやロボットに奪われるであろう職種を定量的に割り出したことです。

 

具体的には、米国の労働省が提供する「O*NET」と呼ばれる雇用データベースに登録されている702種類の職種を調査対象として選びました。

 

そこには「大工」や「介護士」「料理人」などから、「弁護士」「大学教授」「作家」「フアッショッーデザイナー」などまで、現代社会における、ほぼ全ての職業が網羅されています。

 

プレイとオズボーンの両氏は、まず702種類の中から70種類の代表的な職業を選び出しました。

 

そして、これらを(AIの一種である)機械学習の専門家グループに見てもらい、それぞれの職種が今後10〜20年の間に、どの程度の可能性でAIを搭載したロボットやコンピュータに奪われるかを0〜100%の間で推定してもらいました。

 

たとえば間違いなく奪われる職種には100%、逆に絶対に奪われる危険性がない職種には0%、両者の中間にある職種には20、30、40%……などの採点が下されます。

 

最後に回帰分析という手法により、これら70種類の採点結果(人間による推定値)をお手本にして、今度はコンピュータが702種類の職種全部を採点します。

 

こうした分析の結果、今後10〜20年の間に米国の雇用の47%が、コンピュータやロボットに職を奪われる危険性が高いとの予想が得られました。

 

この調査から導き出された結論において、特に興味深いのは以下の点です。

 

これまでコンピュータ科学者やAI専門家の間では、コンピュータやロボットにも苦手な仕事があると言われてきました。

 

その一つが新しいビジネスを生み出す起業家のように創造的な仕事、あるいはマネージメントやマーケティングなど高度なコミュニケーション能力を要する仕事、さらにはベストセラー小説を書いたり大ヒット映画をプロデュースするといった芸術的な仕事です。

 

言うまでもなく、これらは一般に高収入の職業です。

 

もう一つコンピュータやロボットが苦手とする仕事は、たとえば「庭師」や「理髪業者」、あるいは「介護ヘルパー」や「料理人」など非定形的な労働です。

 

この種の仕事では、対象とする人や物に対する注意深い観察や器用な手先の動きが必要とされます。

 

より専門的な用語で言い直せば「視覚や聴覚のような高度なパターン認識と、繊細な運動神経や移動運動など」を組み合わせる仕事です。

 

これは数百万年に及ぶ進化の歴史を経て、高度な発達を遂げた人間の脳にしかできません。

 

つまりある意味ではハイレベルの作業でありながら、これらの職種はどちらかと言えば低賃金です。

 

この逆説的な傾向は「モラベックのパラドックス」と呼ばれ、1980年代にAI専門家のハンス・モーフベック氏やマービン・ミンスキー氏らが指摘したことです。

 

逆に言うと、これら両極端の中間にある職業、たとえば「オフィスでの単純な事務処理」、「銀行の窓口係」「メーカーの半熟練工」など、基本的には単調な反復作業からなる中間所得層の雇用が、これまで業務用ソフトや産業要ロボットなどデジタル技術によって奪われてきたのです。

 

↓ ↓ 以下表にしてみると ↓ ↓ 

今後10〜20年以内にコンピュータやロボットに?!

 

仕事を「奪われそうな」職種

 職 種  奪われる確率
電話による販売員 99%
データ入力 99%
銀行の融資担当 98%
金融機関窓口係 98%
簿記・会計監査 98%
料理人 96%
給仕 94%
タクシー運転手 89%
理髪業者 80%

仕事を「奪われそうにない」職種

 職 種  奪われる確率
医 師 0.4%
小学校教師 0.4%
ファッションデザイナー 2.1%
エレクトロニクス技術者 2.5%
情報通信システム管理者 3.0%
弁護士 3.5%
ライター・作家 3.8%
ソフトウエアー開発者 4.2%
数学者 4.7%

 

今後の職業選びの際、何かの参考にしてください。


 

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