東大受験するロボット

『東ロボ』はどこまで偏差値を伸ばすことができるのか?

 

知能ロボット・東ロボ君(とうロボくん)の挑戦。プロジェクトリーダー新井紀子氏は日経BPの取材に対してこんなコメントを。
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2014年まで代々木ゼミナール全国センター模試を受けてきたが、受験した各科目ごとにだいたい偏差値が50に到達した。

 

東京大学に受かるには偏差値70以上は必要になるため、現状の人工知能の基盤技術では、すぐには届かないと考えている。
現段階ではまず、大きな目標として偏差値60を目指しており、到達するのは想定内と私たちは考えている。

 

科目によって求められる能力は違う。
質問応答や正誤の判定、自然言語の正確な機械翻訳、状況の判定、論旨要約の妥当性判断などだ。

 

それぞれのタスクごとに偏差値が60に達すると、人間から人工知能へ労働代替が急速に起きると考えている。

 

始めた理由
このプロジェクトを始めた理由は、1980年代の国家プロジェクト「第五世代コンピュータ」に対する反省というか、不満からだ。
成果は書かれているが、あのときに目指していたことがなぜできなかったのか、ロジックをベースににした推論機構である機械翻訳や質問応答、エキスパートシステムなどがなぜ実現できなかったか、ドキュメントが残っていない。
あれほどお金をかけたにもかかわらずという思いがある。

 

コンピューターの計算速度が向上すれば実現できるのか、あるいはデータか増えれば実現できるのか、憶測でなくて理解したい。

 

今CPU(中央演算処理装置)がかなり速くなってきたし、データもこれだけ集まるようになってきたが、あのときに目指していたものがまだできていない。

 

たまたまできていないだけでいずれできるのか、何か技術的で本質的な困難があるためにできないのか分かっていない。

 

だから私たちは、大学入試問題というような統合的なベンチマークを広く提供して、どのような方法論でどのようなデータを使ってどのようなサーバーでどこまでできたのか、できないのか、エビデンスを残しておきたい。

 

そのことが、日本だけでなく世界における人工知能の発展に寄与すると信じている。

2015年の結果は?偏差値は57.8

 

東京大学の合格を目指す人工知能「東(とう)ロボくん」が2015今年受験した大学入試センター試験模試の結果が、発表された。
合計点の偏差値は57.8と、昨年の47.3を上回り、3年目で初めて全国平均を上回ったという。

 

東大の合格レベルはまだ遠いが、全大学の6割にあたる474大学の1094学部で合格の可能性が80%以上と診断される「優等生」に成長した。

 

東ロボくんは、国立情報学研究所などによるプロジェクト。コンピューターが解読できる形に人が書き直した問題文を解析、辞書や教科書、ウェブ上にあった情報などを元に解答する。

 

昨年の代々木ゼミナールに代わり、今年はベネッセコーポレーションの「進研模試 総合学力マーク模試・6月」を受験した。

 

英語や数学、物理など5教科8科目の合計得点は511点で、平均の416.4点を大きく上回った。偏差値は合計が57.8で、世界史の66.5が最高。数学TA、数学UBは60以上の好成績だったが、国語、英語、物理は50以下だった。

 

2次試験を想定した論述式の駿台予備学校「東大入試実戦模試」も受験。地理歴史(世界史)は初挑戦で偏差値54.1の成績を収めた。

 

参考:朝日新聞などから


 

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